モールテックスの保護剤について実験してみた(前編)

とても意匠性の高いモールテックス。

テーブルやキッチンを仕上げた際、一番気になるのは水染み。

実際にこの問い合わせが一番多いです。


ネットで調べると皆様様々。そこで色々実験してみました。


注意)あくまで弊社の施工方法の場合の結果だと思ってください。実際に塗る場所、重ね塗りの回数やアク抜きの方法で変わると思われます。それぞれの職人さんが日々検討を重ねている素材です。あくまで私達の意見で書いていますので、ご了承ください。


保護剤は大きく分けて2種類

表面をコーティングする被膜性のニスタイプと、モールテックスに染み込ませる浸透性のオイルタイプ。


被膜タイプはメンテナンスフリーという点では優秀なのですが、コーテイングされるという点で手触り、風合いが少し変わります。

家具で言い換えるとウレタン仕上げとオイル仕上げの様な違いです。

長年、オイル仕上げの木製家具をお薦めしてきた私達は浸透性タイプをセレクト。


浸透性(オイル系)の保護剤は3種類

浸透性の保護剤には3種類あります。

それぞれを塗って実際の様子を調べました。

左からフィニッシュSA、レペルオイル、オイルモールテックス。

塗り方はどれも簡単。布でのばすだけ。どれも無色なのでムラにもなりません。

弊社で普段、革や木製品の保護剤でつかっているラナパーも塗ってみました。(画像右下)


最後に仕上げのビールワックスを重ね塗り。


仕上り

色が大きく変わったのは左から3番目のオイル・モールテックスと右下のラナパー。ビールワックスを塗り重ねた部分も若干濡れ色になりました。


オイル・モールテックスは見本の色よりずいぶん濃く変わりました。あまり色が変わると提案にも問題あり。香りは普段私達が木に塗っている天然成分のワックスと変わらなかったのですが、お薦めするには少し難しいかもしれません。


それでは後半へ続きます。

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